[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:方除祭(ほうじょさい)2019/10/08

[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:方除祭(ほうじょさい)2019/10/08

11月に公費解体が決まった実家にて、方除祭が10月8日(火)に執り行われました。

方除祭とは、吉凶に影響する方位を大切にし、引越しや転勤、水回りの工事など大きな工事などがある時にその地の神様を鎮めるための儀式です。特に、お蔵、お井戸、お便所を片付けるにあたり、それぞれの神様に休まっていただくように御祓をし鎮める儀式で、当日は解体工事関係者や知人に参加していただき無事に終わらせることができました。

 

方徐祭

 

 母が神主の家系から清家家に嫁いできていますので、方除祭祭司には従兄弟でもある鬼北町大本神社大野直陳宮司にお願いしました。薄曇りからやがて日がさしてくる中、静かな谷に響く祝詞に聴き入っていました。

 

榊 

西日本豪雨被害を受けた後、一度は修理して使う事を考えた家屋でしたが、宮大工さんの診断では、建築後120年近くも経過している養蚕家屋は家としての寿命を超えており、また土砂崩れと床上浸水があった以上、使い続けるには適さないと告げられたことから、今回の公費解体を決心した次第です。

何をもって宝物と考えるかは人によって違うでしょうkが、100年を超え一度も瓦を替えずに雨漏りも無しでここまで来れたことそれ自体が『宝物』だったなと思います。

 最後まで家族の誰一人も傷つけずに守ってくれた家でした。

永きに渡りこの場所に生きた清家一族を守ってきた家屋に心から感謝。彼らも一度ここで大地に戻ります。本当にありがとう😊

 

紺家

この場所は以前から「土砂災害特別警戒区域」に愛媛県に指定されていました。また背後の山にはまだ流れ落ちる可能性のある複数箇所あり、今後この同じ土地に家が建つことはもうないでしょう。

実家北側

実家西側

土砂災害特別警戒区域

 

でも大丈夫。僕たちは生きてるし、家族も増えたし、これからも増えるはず。
僕たちはここからが再スタートです。

皆様、今後ともよろしくお願いします。

 

オフィス・セイケ
代表 清家正亀

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