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![[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:父の残したネガ写真の保存作業 2019/11/03](http://officeseike.com/cdn/shop/articles/2019-10-31_11.46.33.jpeg?v=1572825935&width=533)
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:父の残したネガ写真の保存作業 2019/11/03
突然かなりローカルな話で恐縮ですが、11月5日(火)午後1時から3時まで「吉田の懐かしの風景」と題して昭和10年〜30年代のスライド写真上映会を、宇和島市吉田町鳥首集会所にて開催いたします。関心のある方はお立ち寄りください。 ●なぜに? 先日父(定義)の遺品であるネガ写真の一部をFB紹介しましたが、実はかなり大量に見つかっているのです。途方にくれて相談した歴史博物館の専門学芸員の方によると、戦後すぐの吉田町の農村風景が写っている写真は少なく貴重なのだそうで、この日の午前中は、これらの大量のネガフィルムを愛大の学生さん達と共に手作業でデジタル化、その午後には、地元の方と上映会をして、写真にまつわる物語を聞いて集めていこうという企画です。 カメラのファインダーから父定義が観察していた吉田町喜佐方村の農村風景(昭和29年頃)には、終戦から10年も経たない農村で、片目を失い肩に銃弾をうけたまま南方から生還した祖父亀太郎が誇らしげに写っていました。祖父は夜中に戦友の名前を叫びながら苦しんでいました。残された写真の祖父の微笑に、どこかホッとされます。 父定義は実家がある鳥首地区から離れて遠くに住んだことはありません。つまり、撮影された写真は昭和10年〜30年代のこの地域の生活風景がかなり含まれているものと思われます。そこで戦後間もなくをこの地域で生きた方に特にお声がけをして、当時の記憶からいろいろと教えていただきことができないかと考えています。もちろん、年齢に関係なくどなたでもスライド上映会には参加していただけますので、お近くの方はお気軽にご参加ください。 集められた写真にまつわる当時のエピソードは整理され、11月9日(土)に宇和島市吉田町にて開催される「第48回吉田町文化祭」での講演にて紹介されるそうです。 ●どこで? 「吉田の懐かしの風景(スライド上映会)」日時:11月5日(火)午後1時から3時まで。場所:宇和島市吉田町鳥首集会所費用:無料(ささやかですが、お茶菓子を用意いたしてお待ちしております。) オフィス・セイケ代表 清家正亀
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:父の残したネガ写真の保存作業 2019/11/03
突然かなりローカルな話で恐縮ですが、11月5日(火)午後1時から3時まで「吉田の懐かしの風景」と題して昭和10年〜30年代のスライド写真上映会を、宇和島市吉田町鳥首集会所にて開催いたします。関心のある方はお立ち寄りください。 ●なぜに? 先日父(定義)の遺品であるネガ写真の一部をFB紹介しましたが、実はかなり大量に見つかっているのです。途方にくれて相談した歴史博物館の専門学芸員の方によると、戦後すぐの吉田町の農村風景が写っている写真は少なく貴重なのだそうで、この日の午前中は、これらの大量のネガフィルムを愛大の学生さん達と共に手作業でデジタル化、その午後には、地元の方と上映会をして、写真にまつわる物語を聞いて集めていこうという企画です。 カメラのファインダーから父定義が観察していた吉田町喜佐方村の農村風景(昭和29年頃)には、終戦から10年も経たない農村で、片目を失い肩に銃弾をうけたまま南方から生還した祖父亀太郎が誇らしげに写っていました。祖父は夜中に戦友の名前を叫びながら苦しんでいました。残された写真の祖父の微笑に、どこかホッとされます。 父定義は実家がある鳥首地区から離れて遠くに住んだことはありません。つまり、撮影された写真は昭和10年〜30年代のこの地域の生活風景がかなり含まれているものと思われます。そこで戦後間もなくをこの地域で生きた方に特にお声がけをして、当時の記憶からいろいろと教えていただきことができないかと考えています。もちろん、年齢に関係なくどなたでもスライド上映会には参加していただけますので、お近くの方はお気軽にご参加ください。 集められた写真にまつわる当時のエピソードは整理され、11月9日(土)に宇和島市吉田町にて開催される「第48回吉田町文化祭」での講演にて紹介されるそうです。 ●どこで? 「吉田の懐かしの風景(スライド上映会)」日時:11月5日(火)午後1時から3時まで。場所:宇和島市吉田町鳥首集会所費用:無料(ささやかですが、お茶菓子を用意いたしてお待ちしております。) オフィス・セイケ代表 清家正亀

台風19号によって被害を受けた皆様へ
台風19号によって被害を受けた皆様へ、心よりお見舞いを申し上げます。 私たち家族が生まれ育った家も、昨年の豪雨被害で土砂崩れに遭い、この11月には公費解体されます。自然災害の前にしては無力感に襲われてしまいますが、それでも私たちの日常は続き明日もやってきます。そして、どのような明日を迎えるかは、今日をどう過ごすかにかかっています。 「明るい日」と書いて明日。 月並みですが、明日を信じて今日をジタバタしましょう。泣いていても、悔しくても、情けなくても、ジタバタしましょう。 あの時多くのボランティアの皆さんが駆けつけてくれました。お名前を聞けないままに汗水を流して瓦礫を一緒に運んでくれ、一緒に側にいてくれる人たちがいました。 声をあげれば、助けを求めれば、助けてくれる人たちは必ずいます。 生き残った今日を、一緒に明日に持っていきましょう。 ジタバタと。 オフィス・セイケ 代表 清家正亀
台風19号によって被害を受けた皆様へ
台風19号によって被害を受けた皆様へ、心よりお見舞いを申し上げます。 私たち家族が生まれ育った家も、昨年の豪雨被害で土砂崩れに遭い、この11月には公費解体されます。自然災害の前にしては無力感に襲われてしまいますが、それでも私たちの日常は続き明日もやってきます。そして、どのような明日を迎えるかは、今日をどう過ごすかにかかっています。 「明るい日」と書いて明日。 月並みですが、明日を信じて今日をジタバタしましょう。泣いていても、悔しくても、情けなくても、ジタバタしましょう。 あの時多くのボランティアの皆さんが駆けつけてくれました。お名前を聞けないままに汗水を流して瓦礫を一緒に運んでくれ、一緒に側にいてくれる人たちがいました。 声をあげれば、助けを求めれば、助けてくれる人たちは必ずいます。 生き残った今日を、一緒に明日に持っていきましょう。 ジタバタと。 オフィス・セイケ 代表 清家正亀
![[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:鏝絵(こてえ)の保存作業 2019/10/13](http://officeseike.com/cdn/shop/articles/IMG_4662_1.jpeg?v=1572825419&width=533)
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:鏝絵(こてえ)の保存作業 2019/10/13
10月13日(日)の午前11時くらいから、蔵壁に施されている「鏝絵」の保存作業が有志の皆さんのご協力で行われました。作業に必要な鉄骨の足場はすでに組み上げられていましたので、当日は「愛媛鏝絵保存の会」の皆様、また片付けボランティアの皆様と共に、保存作業と片付け作業の同時進行となりました。 長年の松山在住の米国人の友人達も参加してくれ、皆さんと一緒に汗を流してくれたことに感激です。 とうとうこの日がやってきました。蔵壁に施された『鏝絵』が切り離され、これから新しい旅立ちです。 この瞬間を解体家屋の荷出しに参加していただいた多くのボランティアの皆さん、愛大附属の高校生達と引率の先生らと一緒に迎えられたことに感謝の言葉しかありません。 保存会の皆さんによれば、宇和島市で鏝絵を保存できたのは今回が初めてだそうです。作業風景も多く撮影できたので今後編集して、実物と一緒に展示できる方法を考えて提案していきたいと思います。 「紺家波兎計画」はここからが本番です。どうぞ今後ともよろしくお願いします。 オフィス・セイケ代表 清家正亀
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:鏝絵(こてえ)の保存作業 2019/10/13
10月13日(日)の午前11時くらいから、蔵壁に施されている「鏝絵」の保存作業が有志の皆さんのご協力で行われました。作業に必要な鉄骨の足場はすでに組み上げられていましたので、当日は「愛媛鏝絵保存の会」の皆様、また片付けボランティアの皆様と共に、保存作業と片付け作業の同時進行となりました。 長年の松山在住の米国人の友人達も参加してくれ、皆さんと一緒に汗を流してくれたことに感激です。 とうとうこの日がやってきました。蔵壁に施された『鏝絵』が切り離され、これから新しい旅立ちです。 この瞬間を解体家屋の荷出しに参加していただいた多くのボランティアの皆さん、愛大附属の高校生達と引率の先生らと一緒に迎えられたことに感謝の言葉しかありません。 保存会の皆さんによれば、宇和島市で鏝絵を保存できたのは今回が初めてだそうです。作業風景も多く撮影できたので今後編集して、実物と一緒に展示できる方法を考えて提案していきたいと思います。 「紺家波兎計画」はここからが本番です。どうぞ今後ともよろしくお願いします。 オフィス・セイケ代表 清家正亀
![[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:方除祭(ほうじょさい)2019/10/08](http://officeseike.com/cdn/shop/articles/IMG_4517.jpeg?v=1571389750&width=533)
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:方除祭(ほうじょさい)2019/10/08
11月に公費解体が決まった実家にて、方除祭が10月8日(火)に執り行われました。 方除祭とは、吉凶に影響する方位を大切にし、引越しや転勤、水回りの工事など大きな工事などがある時にその地の神様を鎮めるための儀式です。特に、お蔵、お井戸、お便所を片付けるにあたり、それぞれの神様に休まっていただくように御祓をし鎮める儀式で、当日は解体工事関係者や知人に参加していただき無事に終わらせることができました。 参考記事「人生儀礼」について(愛媛県神社庁HPリンク参照) 家屋取壊しの場合 井戸祓いの場合 便所祓いの場合 母が神主の家系から清家家に嫁いできていますので、方除祭祭司には従兄弟でもある鬼北町大本神社大野直陳宮司にお願いしました。薄曇りからやがて日がさしてくる中、静かな谷に響く祝詞に聴き入っていました。 大本神社について(愛媛県神社庁HPリンク参照) 西日本豪雨被害を受けた後、一度は修理して使う事を考えた家屋でしたが、宮大工さんの診断では、建築後120年近くも経過している養蚕家屋は家としての寿命を超えており、また土砂崩れと床上浸水があった以上、使い続けるには適さないと告げられたことから、今回の公費解体を決心した次第です。 何をもって宝物と考えるかは人によって違うでしょうkが、100年を超え一度も瓦を替えずに雨漏りも無しでここまで来れたことそれ自体が『宝物』だったなと思います。 最後まで家族の誰一人も傷つけずに守ってくれた家でした。 永きに渡りこの場所に生きた清家一族を守ってきた家屋に心から感謝。彼らも一度ここで大地に戻ります。本当にありがとう😊 この場所は以前から「土砂災害特別警戒区域」に愛媛県に指定されていました。また背後の山にはまだ流れ落ちる可能性のある複数箇所あり、今後この同じ土地に家が建つことはもうないでしょう。 土砂災害特別警戒区域とは?(宇和島市HPリンク参照) でも大丈夫。僕たちは生きてるし、家族も増えたし、これからも増えるはず。僕たちはここからが再スタートです。 皆様、今後ともよろしくお願いします。 オフィス・セイケ代表 清家正亀
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:方除祭(ほうじょさい)2019/10/08
11月に公費解体が決まった実家にて、方除祭が10月8日(火)に執り行われました。 方除祭とは、吉凶に影響する方位を大切にし、引越しや転勤、水回りの工事など大きな工事などがある時にその地の神様を鎮めるための儀式です。特に、お蔵、お井戸、お便所を片付けるにあたり、それぞれの神様に休まっていただくように御祓をし鎮める儀式で、当日は解体工事関係者や知人に参加していただき無事に終わらせることができました。 参考記事「人生儀礼」について(愛媛県神社庁HPリンク参照) 家屋取壊しの場合 井戸祓いの場合 便所祓いの場合 母が神主の家系から清家家に嫁いできていますので、方除祭祭司には従兄弟でもある鬼北町大本神社大野直陳宮司にお願いしました。薄曇りからやがて日がさしてくる中、静かな谷に響く祝詞に聴き入っていました。 大本神社について(愛媛県神社庁HPリンク参照) 西日本豪雨被害を受けた後、一度は修理して使う事を考えた家屋でしたが、宮大工さんの診断では、建築後120年近くも経過している養蚕家屋は家としての寿命を超えており、また土砂崩れと床上浸水があった以上、使い続けるには適さないと告げられたことから、今回の公費解体を決心した次第です。 何をもって宝物と考えるかは人によって違うでしょうkが、100年を超え一度も瓦を替えずに雨漏りも無しでここまで来れたことそれ自体が『宝物』だったなと思います。 最後まで家族の誰一人も傷つけずに守ってくれた家でした。 永きに渡りこの場所に生きた清家一族を守ってきた家屋に心から感謝。彼らも一度ここで大地に戻ります。本当にありがとう😊 この場所は以前から「土砂災害特別警戒区域」に愛媛県に指定されていました。また背後の山にはまだ流れ落ちる可能性のある複数箇所あり、今後この同じ土地に家が建つことはもうないでしょう。 土砂災害特別警戒区域とは?(宇和島市HPリンク参照) でも大丈夫。僕たちは生きてるし、家族も増えたし、これからも増えるはず。僕たちはここからが再スタートです。 皆様、今後ともよろしくお願いします。 オフィス・セイケ代表 清家正亀
![[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:片付けボランティアの皆さんへ](http://officeseike.com/cdn/shop/articles/IMG_5751_2.jpg?v=1570269768&width=533)
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:片付けボランティアの皆さんへ
こんにちは。オフィス・セイケの清家です。 先日から、多くの皆さんから片付けボランティアへの参加申し込みをいただいています。ありがとうございます。片付け日も近づいてきましたので、確認事項をご紹介させていただきます。 ★参加日の確認★ 実施日:10月12日(土)・13日(日) 集合時間:午前9時30分 作業開始:午前10時〜午後4時頃 集合場所:愛媛県宇和島市吉田町沖村1882 鳥首集会所前 Google ストリートビュー:https://goo.gl/maps/6eFcDZPrjX8aFNPf7 ★ボランティア保険について★ 現場での怪我の場合も考えて、ボランティア保険(350円~)をご紹介させて下さい。参加していただく皆さんには加入をお願いしております。以下のリンクからクレジットカードで購入できますので、ご自分の安全のためにも、ご加入をお願いします。 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 https://www.saigaivc.com/insurance/ ★当日の服装や装備について★ 当日は、雨天の場合もありますので、簡易カッパなどをご用意ください。室内にある荷物を外に運び出す作業を行いますので、防塵マスク、厚手で長めのゴム手袋、長靴が必要となります。 コンタクト使用の方は、ゴーグル装着も考えてください。その他にタオル、帽子、軍手、虫除けスプレーなども必要かと思われます。 ★ボランティア活動中の写真・ビデオ撮影について★ 10月12日(土)と13日(日)のボランティア活動中は、記録のために写真・ビデオ撮影を行っています。これらの映像資料は今後編集され、私が代表を務めていますオフィス・セイケを通じて国内外のYoutube チャンネル、またFacebookなどのSNSにて随時公開していく予定ですので、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。 ★駐車場について★ 鳥首集会所横の駐車場、また集会所前の国道378号沿いに広いスペースがありますので、お車で来られる方は、こちらに駐車してください。 Google ストリートビュー:https://goo.gl/maps/6eFcDZPrjX8aFNPf7 ★飲料水★ 現場の水道は限られているため、飲料水などはご自分でご用意いただくようお願いいたします。 ...
[西日本豪雨災害] 紺家家屋解体:片付けボランティアの皆さんへ
こんにちは。オフィス・セイケの清家です。 先日から、多くの皆さんから片付けボランティアへの参加申し込みをいただいています。ありがとうございます。片付け日も近づいてきましたので、確認事項をご紹介させていただきます。 ★参加日の確認★ 実施日:10月12日(土)・13日(日) 集合時間:午前9時30分 作業開始:午前10時〜午後4時頃 集合場所:愛媛県宇和島市吉田町沖村1882 鳥首集会所前 Google ストリートビュー:https://goo.gl/maps/6eFcDZPrjX8aFNPf7 ★ボランティア保険について★ 現場での怪我の場合も考えて、ボランティア保険(350円~)をご紹介させて下さい。参加していただく皆さんには加入をお願いしております。以下のリンクからクレジットカードで購入できますので、ご自分の安全のためにも、ご加入をお願いします。 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 https://www.saigaivc.com/insurance/ ★当日の服装や装備について★ 当日は、雨天の場合もありますので、簡易カッパなどをご用意ください。室内にある荷物を外に運び出す作業を行いますので、防塵マスク、厚手で長めのゴム手袋、長靴が必要となります。 コンタクト使用の方は、ゴーグル装着も考えてください。その他にタオル、帽子、軍手、虫除けスプレーなども必要かと思われます。 ★ボランティア活動中の写真・ビデオ撮影について★ 10月12日(土)と13日(日)のボランティア活動中は、記録のために写真・ビデオ撮影を行っています。これらの映像資料は今後編集され、私が代表を務めていますオフィス・セイケを通じて国内外のYoutube チャンネル、またFacebookなどのSNSにて随時公開していく予定ですので、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。 ★駐車場について★ 鳥首集会所横の駐車場、また集会所前の国道378号沿いに広いスペースがありますので、お車で来られる方は、こちらに駐車してください。 Google ストリートビュー:https://goo.gl/maps/6eFcDZPrjX8aFNPf7 ★飲料水★ 現場の水道は限られているため、飲料水などはご自分でご用意いただくようお願いいたします。 ...
![[西日本豪雨被害] 紺家波兎計画(鏝絵保存)へのご協力お願い](http://officeseike.com/cdn/shop/articles/2019-10-02_20.16.46.png?v=1570103444&width=533)
[西日本豪雨被害] 紺家波兎計画(鏝絵保存)へのご協力お願い
皆さん、こんにちは。オフィス・セイケ代表の清家です。 「紺家(こんけ)」というのは、私の家が長年地元で呼ばれてきた屋号です。残念ながら祖父母に由来を尋ねる機会がなくまた両親もこの件に関しては知らかっため、おそらく染物に関する仕事に関係した時期が何世代か前にあったのだろうという推測しかできません。しかし、私はこの屋号には親しみを感じており、今後のオフィス・セイケの活動で活用したいと考えていましたが、この度西日本豪雨という予想だにしていなかった災害をきっかけに、「紺家波兎計画」を企画させていただきました。 職人の心意気を表現した鏝絵 鏝絵とは家の繁栄と無病息災を願い、当時の左官職人が遊び心で家屋や蔵などの漆喰外壁に施した民俗芸術の一つです。私の実家(愛媛県宇和島市吉田町)は、屋号を「紺家(こんけ)」といい、日清戦争(1894-1895)頃に建てられた蔵の外壁には、当時からの鏝絵「波兎」が施されています。「波兎」は鏝絵の題材として広く使われていて、「因幡の白兎」など伝説に基づくなどさまざまな説がありますが、「波」は「水」を連想し屋根に近いところに置くことで火事を防ぐ願いなど込められていると思われます。また波間を元気に跳ねる「兎」は月の精ともされ、多産で一族の繁栄を願うシンボルであったようです。 しかし、120年近くも紺家を守ってきた波兎にもお別れの時がやってきました。平成30年7月7日の西日本豪雨により裏山二箇所が同時に崩れ、全壊・半壊・床上浸水となり、母屋と蔵を含むほぼ全ての紺家の家屋を解体することになりました。解体は令和元年11月となります。オフィス・セイケでは、この歴史的にも意味のある鏝絵「波兎」をなんとか後世に形として残したく、ここに「紺家波兎計画」を立ち上げ、有志による鏝絵保存会の皆さまのご協力とご指導のもと、10月中旬から保存作業にとりかかる所存です。作業風景は記録映像としてビデオ撮影され、弊社のYoutubeチャンネルに掲載し、世界の皆様にも鏝絵「波兎」の保存の様子を見ていただくこと計画しております。 紺家波兎計画スケジュール 令和元年10月8日(火)午前11時 方除祭(お蔵・井戸・便所を更地にするための神事) 鬼北町大本神社 神主 大野直陳氏 映像撮影予定 令和元年10月9〜12日予定 鏝絵保存工事のための足場組(解体業:亀井組様) 映像撮影予定 令和元年10月13日(日) 鏝絵保存会による蔵からの鏝絵の保存工事 映像撮影予定 令和元年11月 被災家屋の公費解体開始 つきましては、ご縁のあった皆様にぜひ保存作業の費用負担へのご協力をお願いしたく、今回のTシャツ販売となった次第です。 図柄はオリジナルの鏝絵「波兎」を元にして私の娘が書き起こし、このTシャツをご購入いただいた方へ「繁栄」と「無病息災」の願いを込めさせていただきました。 どうぞ、皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。 オフィス・セイケ代表 清家(紺家)正亀
[西日本豪雨被害] 紺家波兎計画(鏝絵保存)へのご協力お願い
皆さん、こんにちは。オフィス・セイケ代表の清家です。 「紺家(こんけ)」というのは、私の家が長年地元で呼ばれてきた屋号です。残念ながら祖父母に由来を尋ねる機会がなくまた両親もこの件に関しては知らかっため、おそらく染物に関する仕事に関係した時期が何世代か前にあったのだろうという推測しかできません。しかし、私はこの屋号には親しみを感じており、今後のオフィス・セイケの活動で活用したいと考えていましたが、この度西日本豪雨という予想だにしていなかった災害をきっかけに、「紺家波兎計画」を企画させていただきました。 職人の心意気を表現した鏝絵 鏝絵とは家の繁栄と無病息災を願い、当時の左官職人が遊び心で家屋や蔵などの漆喰外壁に施した民俗芸術の一つです。私の実家(愛媛県宇和島市吉田町)は、屋号を「紺家(こんけ)」といい、日清戦争(1894-1895)頃に建てられた蔵の外壁には、当時からの鏝絵「波兎」が施されています。「波兎」は鏝絵の題材として広く使われていて、「因幡の白兎」など伝説に基づくなどさまざまな説がありますが、「波」は「水」を連想し屋根に近いところに置くことで火事を防ぐ願いなど込められていると思われます。また波間を元気に跳ねる「兎」は月の精ともされ、多産で一族の繁栄を願うシンボルであったようです。 しかし、120年近くも紺家を守ってきた波兎にもお別れの時がやってきました。平成30年7月7日の西日本豪雨により裏山二箇所が同時に崩れ、全壊・半壊・床上浸水となり、母屋と蔵を含むほぼ全ての紺家の家屋を解体することになりました。解体は令和元年11月となります。オフィス・セイケでは、この歴史的にも意味のある鏝絵「波兎」をなんとか後世に形として残したく、ここに「紺家波兎計画」を立ち上げ、有志による鏝絵保存会の皆さまのご協力とご指導のもと、10月中旬から保存作業にとりかかる所存です。作業風景は記録映像としてビデオ撮影され、弊社のYoutubeチャンネルに掲載し、世界の皆様にも鏝絵「波兎」の保存の様子を見ていただくこと計画しております。 紺家波兎計画スケジュール 令和元年10月8日(火)午前11時 方除祭(お蔵・井戸・便所を更地にするための神事) 鬼北町大本神社 神主 大野直陳氏 映像撮影予定 令和元年10月9〜12日予定 鏝絵保存工事のための足場組(解体業:亀井組様) 映像撮影予定 令和元年10月13日(日) 鏝絵保存会による蔵からの鏝絵の保存工事 映像撮影予定 令和元年11月 被災家屋の公費解体開始 つきましては、ご縁のあった皆様にぜひ保存作業の費用負担へのご協力をお願いしたく、今回のTシャツ販売となった次第です。 図柄はオリジナルの鏝絵「波兎」を元にして私の娘が書き起こし、このTシャツをご購入いただいた方へ「繁栄」と「無病息災」の願いを込めさせていただきました。 どうぞ、皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。 オフィス・セイケ代表 清家(紺家)正亀